僕らが見栄を張らないのは、見栄を張らないことがカッコイイから

最近はモノが売れないんだそうですね。
ここ何日か、めざましテレビ(僕が唯一見るニュースっぽいもの)でも上海のモーターショーを取り上げては「中国ではこんなに自動車が売れてるのに日本ときたら……」と。
それは当然のことで、今、日本は「エコ」とかいうものの時代にあって、リデュース・リユースが常識だから。
無駄な装飾はリデュースの精神に反するし、自動車を車検の度に使い捨てるように買い換えるなんてもってのほか。


高度成長期といわれた時代でもあるまい、モノを持っていることはステイタスでもなんでもない。
無理をして高いモノを買う必要はなくなったし、それをすることは時代遅れなカッコワルイことになった。
安くて質の高いものはたくさんある。
もちろん高いものはもっと質が高いけど。


そして今、僕らが求めるのは他人からの評価よりも自己満足。
車は他人に見せびらかすためではなく、目的地へ移動するためにある。
公道を走るのにスピードメーターに150km/hも表示は要らない。
現金で払える価格の車を、できるだけ長く使う。


というのが車に限ったことではなく、最近売れなくなって来たもの全部に当てはまるんじゃないかな。


CDが売れないのは、値段が高いせいでも曲が良くないせいでもなく、みんな自分の好きなものしか買わないから。
「みんながカッコイイと言っている」という理由では買わないし、そんな理由で買うのはカッコワルイ。


つまり、かしゆかも曰く『「俺イケメンだよ」って言ってる人ダメなんですよ』