民主党の選挙カーと事故った。「選挙妨害するつもりか」と言って走り去る。

今日、午前8時10分ごろ 岐阜市神田町5丁目交差点の北

軽自動車を運転する僕は、岐阜駅へ向かって第二通行帯を走行中(駅前で右折するから)。
選挙カーはスピーカーで投票を呼びかけながら第一通行帯を走行していた(歩道に近いから)。

2台はほとんど同じ速度で併走していた。
どちらが先を走っていたかはわからないし、差があってもせいぜい数十センチだった。


前方の路肩に車が一台駐車されていた。
僕はそのまま一定の速さで第二通行帯を通行。選挙カーが無謀な運転はしないだろうから、加速か減速をした上で車線変更するだろうと考えていた。
ところが一方の選挙カーも一定の速さで第一通行帯を通行。そのスピードのまま車線変更をした。

車線変更の前にウインカーで合図をしていたかもしれないが、真横にいた僕には当然見えない。
それに、この状況では、たとえ合図をしていたとしても障害物のある通行帯の車が減速するのが基本だろう。
僕はハンドルを切り、反対車線にはみ出しながらブレーキを踏んだ。
僕の左側の狭い隙間を選挙カーが通り抜けたために、左側のサイドミラーが選挙カーの車体に当たって閉じてしまった。

その先の交差点で停車した選挙カーに、僕は「今、車が当たった」と告げたところ、選挙カーは交差点の先の路肩に停車した。
僕もその後ろの路肩に停車した。


選挙カーから降りてきた男性(おじさんという感じの年齢)は、「当たったか?」というような事を言ったので、僕は軽自動車の左のサイドミラーを指して「当たったから、運転席の反対側のサイドミラーが閉じてるじゃないか」と言った。
そのおじさんは「え?最初から閉じてたんじゃないの?」と言いながら、ミラーを元に戻した。

選挙カーからは、もう2人の男性が降りてきた。
一人は同じく中年くらいで、もう一人は若い。
彼が柴橋正直(しばはしまさなお)さんかと思ったけど、よくわからなかった。
ポスターに載ってるのはもっとかっこいい顔だったから、別人かな。

最初に降りた方のおじさんが「ほら、傷もついてないし、元から閉じてたんだよ」と言った。
たしかに傷はついていないが、警察には事故の報告をしないといけないな、と僕が思っていると、後に降りたおじさんが「選挙妨害するつもりか、警察呼ぶぞ」と言った。
事故の報告もしたかったので、僕は「そうですね、電話が車の中なので、呼んでもらえますか」と言うと、おじさんたちは何か言いながら(聞こえなかった)選挙カーへと戻っていった。
彼らの予想外の行動に、つい僕は呆然としてしまい、そして選挙カーは再び走り出した。


投票日も近くて時間も惜しいし、目だった被害もないし、警察へ連絡するのが面倒だと思う気持ちも、僕は理解できる。
最近あんなこと書いたりしたから、民主党の怨念のようなものでも受け取ってしまったのかなとも思った。
「まあ、いろんな人がいるよな」と思い、僕も再び車を走らせた。


赤信号で停車し、ふと歩道を見ると、先ほどの若い男性がデジカメをこちらに向けて構えている。
僕は彼の方を向き、少し微笑んだ顔を作り、ピースをした。
しばらくすると信号が青になったので、僕は車を走らせた。