深読みしようよ!

民主党がどこかで講演会か何かをしたときに、壇上に日の丸を切り張りして作った、民主党のマークが掲げられていたと。


多くの人が「国旗を切り刻むとはひどい奴らだ、許せん」のような意見を残して、もうブームも一段落ついてしまった感じ。

そこで終わってしまっては駄目でしょう。
あの件で、民主党(とその支持者)が僕らに何を伝えようとしていたのかを読み取ろう。


どうしてそんな方法で旗を作る必要があったのか。

わざわざ全く別の旗から加工して作らなくても、どこかに注文して作らせればよかった。糸がほつれたり、接着がはがれたりすることもないのだし、見栄えも良い。

ここで仮に、支持者たちが自らの手で党のマークを作ることで、より党に愛着を持とうとする意図があったとしても、なぜ日の丸を材料にしなければいけなかったのか。真っ白な布と真っ赤な布を買ってきて作ったほうが、おそらく日の丸を2枚買うよりも費用が安く済む。少しでも国の無駄遣いをなくそうと普段から主張している議員たちの姿とも馴染まなず不自然だ。

そもそも、その代表が「神聖な」と形容した民主党のマークは、日の丸を2つ単純にくっつけるという方法では、正確に作ることはできない。下のほうは、円ではなくて歪んだ形をしている。神聖なマークなのに、そんな杜撰な作り方をするなんて、どうかしてるんじゃないか。


というような疑問なんてそもそも持っていなくて、日の丸を切り張りして作るという手法自体に意味があり、そこにこそ民主党やその支持者のメッセージが込められていると見るのが妥当だろう。

誰も本当の本心を「語る」ことはできないけれど、無意識にはそれ以外の方法で表現しているものだ。例えば本音は、隠そうとすればするほど、ビジュアルに訴えてくる。


ところが、これを解読するのが難しい。


要らなくなった日の丸は、こうやって民主党旗にしましょう。これからは民主党旗が国旗になります。かな?

普通、壇上に掲げるものといえば日の丸だし。


民主党のマークのデザイン自体にも気になるところがある。

上の円が太陽で、下のは水面に映るそれから由来しているらしいけれど、これは日出づる国の政党を象徴しているのか、日没する国の政党を象徴しているのか、これを解読するのは非常に難しい。