日本の政治家とポップス


ホッブズじゃないよ。


胡散臭い政治家と胡散臭いミュージシャンは似ていると思う。
政治家の場合は政治が、ミュージシャンの場合は音楽が、その本人にべったりとくっついている。
彼からそれを取り上げたら何も無くなってしまいそうな人の政治や音楽には、底知れない弱さが見えるようで頼りない。


音楽なら、その弱さは彼自身やその作品からあふれ出るもので、魅力のひとつになることもあるけれど、彼の信念やそれに依っている政治や政策から弱さがあふれ出ているのは、ちょっと困る。
この弱さを感じると、僕まで弱ってしまうようで、作者の内面を表現したという音楽や、政治家の話す信念とかいうものが、僕はすごく苦手だ。


自分の感情はもちろんあるが、それと関係なく、おもしろいと思うものを作ったらこうなった、というような曲や、自分の信念というものはもちろんあるが、それと関係なく、全体にとってより有利なものを考えたらこうなった、というような政治が僕は好感が持てるし、政治やポップスは本来そういうものだと思う。


ミュージシャンや日本の政治家には、僕が苦手なタイプが多いというか、それを売りにしている人が多いように見えるけど、それって本当に売りになっているんだろうか。